UPDATE 2023 「UNLOCK NEW EXPERIENCES」 アフターレポート
こんにちは、ヤプリUPDATE運営事務局です。
6/8、9にヤプリ主催イベント UPDATE 2023 「UNLOCK NEW EXPERIENCES」が開催されました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました!
UPDATEは、株式会社ヤプリが主催する、社会をアップデートする企業や個人をフィーチャーするイベントです。2017年以降毎年開催しており、今年で7回目の開催になります。
今年は例年と異なり、2日間で業界を切り分け、各業界に特化したセッションを展開することで、業界のよりリアルな課題を取り上げることができました。懇親会では、近しい課題感を持った業界人同士で横の繋がりを作っていただくことができました。
DAY1はアパレル・生活雑貨・化粧品業界向け、DAY2は飲食・食品メーカー・商業施設・スーパー業界向けとなっており、計6つのセミナーをお聞きいただきました。今回はその6セミナーのレポートをお届けします。
各セッション紹介
DAY1 アパレル・生活雑貨・化粧品業界向け
session1 デジタル時代にこそ輝く、“ファンを生む接客”とは
1セッション目ではSTAFF OF THE YEAR 2022にて、8万人の中からグランプリを受賞した株式会社ビームスのHeg.氏と、結婚式場スタッフのインフルエンサー化を推進するアニヴェルセル株式会社早野氏がご登壇。
コロナ禍以降増加するデジタルは、接客業においてどのような役割なのか、その中で輝くリアル接客の価値を接客のプロフェッショナルとしてお話しいただきました。
Heg.氏にとって、「デジタルはリアルでの接客の手助けをしてくれる役割」と語ります。オンラインで完結することも可能な現代社会で、店舗に来るお客様の気持ちはなんなのか?そしてスタッフのモチベーションを維持する評価制度をはじめとする仕組み作りについて語っていただきました。
CX TALK - Sustainable CX
CX TALKでは伊藤忠ファッションシステム株式会社ifs未来研究所 上席研究員浅沼氏、顧客時間 sustainability Consultant田原氏にご登壇いただきました。
本セッションでは「サステナビリティ」をテーマとして、データを用いた問題提起を行っていただきました。消費者が企業に期待することや物流の仕組みは、既に変化が始まっており、もう元には戻れません。そこで思考停止してしまうのではなく、リアルをまずは知ることの重要性が言及されていました。
さらに、リセールの市場規模は年々拡大し、その傾向は欧米だけでなくアジアにも及んでいます。世界の消費者では「ものは消費するのではなく、循環させる」という考え方が浸透してきており、企業も顧客との関わり方をこれまでと変化させなければなりません。当日参加されていたアパレル関係者の方々にとって、自分ごと化できる内容となったのではないでしょうか。
session2 スタッフの“個”を、“デジタル”で引き出す仕組み
初日最後のセッションでは、株式会社ビームス 執行役員 DX推進室 室長兼 マーケティング部矢嶋氏、オルビス株式会社 経営戦略部 部長 松枝氏にご登壇いただきました。
本セッションでは接客業における「人」の重要性についてお話しいただきました。消費者が広告を見たときにスイッチが入る瞬間、企業の信頼を得る瞬間はどれも裏側の「人」を感じたときと矢嶋氏は語ります。
「人」/「スタッフ」を重要視する両社ではスタッフの「売上ノルマ」はなく、「対話」から価値を生むことを優先しています。そのような企業文化作りは採用から始まっているというお話しもあり、セッション1の現場目線とはまた異なる、経営目線からの人を起点とした組織作りについてお話しを伺いました。
DAY2 飲食・食品メーカー・商業施設・スーパー業界向け
session1 顧客自身も気づかない、“心の奥のニーズ”を読む極意
ホスピタリティマインドトレーナー、元東京ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾート コンシェルジュ菊地氏に登壇いただきました。
「日本の接客の発展途上は終わった」と語る菊池氏。接客が機械に置き換えられつつある今、自身の「個性」を出し、他の人にはできない価値に転換できるかの重要性についてお話いただきました。デジタルと上手く共存していくためには、企業は「社員にゴールだけ示し、ゴールまでの行き方は社員に任せる」という個性を出す後押しが必要なのではないか?という、貴重なお話しをいただきました。
CX TALK - Community CX
二日目のCX talkでは顧客時間 共同CEO奥谷氏、顧客時間 Community Activator 篠原氏にご登壇いただきました。
Portlandからオンライン参加いただいた篠原氏にPortlandのコミュニティ作りについて事例を通して詳しく伺いました。地域Community内で、独自の “Value-based food” サプライチェーンを築き、生産者・小売・顧客のサスティナブルな関係性など国内ではまだまだ浸透していない考え方を学ぶことができるセッションとなりました。
session2 “効率の追求”と“効率の度外視”で際立つブランド
本イベント最後のセッションでは、(株)トリドールホールディングス 執行役員 CMO 兼 KANDOコミュニケーション本部長 兼(株)丸亀製麺 取締役 マーケティング本部長 南雲氏、株式会社トラジ取締役 開発本部長土田氏、株式会社ヤッホーブルーイングよなよなエールFUN×FAN団(ファンイベントユニット) ディレクター原氏にご登壇いただきました。
「外食は一番身近なレジャーだ」という考えに沿った丸亀製麺の店舗作りや、「非効率なことをあえて組み込むことにより、顧客体験を良くしていく」というトラジの考え方、ヤッホーブルーイング原氏のこれまでの経験から語るファンコミュニティの作り方のお話しをしていただきました。
最後にはイベント全体を通して語られたデジタルと人の役割は、「裏にある企業文化から成る」というお話しがあがり、仕組み化の重要性に言及した幕閉じでした。
懇親会
セッション後の懇親会も多くの方に参加いただき、大盛況となりました。同業他社との繋がりを作る機会として、弊社社員がご紹介させていただく場面も見られ参加者にとって有意義な懇親会となったのではないでしょうか。
まとめ
ここまで計6セッションの振り返りを行ってきました。今年はCX、EXを主題としたイベントということもあり、登壇者の方々には従業員と顧客に着目しながら現場と経営の両目線から語るなかなか聞くことができないお話しを展開していただきました。
また今年は例年とは異なり、より参加者の課題に刺さる内容にするべく業界別の構成とさせていただきました。セッション後の懇親会への参加率も大変高く、さまざまな横の繋がりをつくっていただいたようです。
ヤプリは今後もさまざまなセミナー・イベントを通してより多くの方々の課題解決へ導けるように致しますので別イベントでもお会いできることを楽しみにしております。
最後にイベント全体のまとめ動画をお届けします。少しでもイベントの雰囲気を味わっていただけますとありがたいです。
今後ともヤプリをよろしくお願いいたします。