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Yappli Summit 2022 まとめレポート(KEYNOTE A / TALK SESSION)

こんにちは、ヤプリサミット運営事務局です。

10月7日(金)にYappli Summit 2022が開催されました。
たくさんの方々にご参加いただき、ありがとうございました!

今年は、久しぶりのオフラインでの開催。

東京ミッドタウン内「TOKYO MIDTOWN HALL」で実施し、ホールA・ホールBと2つの会場で同時開催になり、それぞれ様々なSESSIONが行われました。

本記事では、Yappli Summit 2022 ホールAのKEY NOTE・TALK SESSIONをまとめてお届けいたします。


OPENING REMARKS

今年のテーマは「&Easy(アンドイージー)」。
オープニングでは、弊社執行役員の山本より、コンセプトに込めた、モバイルテクノロジーで『難しいことを、簡単にする』という想いと、その実現により、社会をよりクリエイティブに、よりポジティブにしていくという決意を語りました。


KEYNOTE -  "遊び"で未来を切り拓く

ヤプリサミット2022 1セッション目では、Deportare Partners代表 / 元陸上選手 為末 大 氏と、GROOVE X株式会社 代表取締役社長 林 要 氏がご登壇。「多様化する一方で複雑化していく社会において、自らが自分らしくシンプルに生きていくためのヒント」を語っていただきました。

ただただ愛されるためだけに生まれた、何の役にもたたない家庭用ロボット『LOBOT(らぼっと)』から解く”無意味”の必要性、そして、”遊び”という不規則さが内包される、カオスな状態の中から生まれるものの可能性についてなど、ディスカッションの内容は多岐にわたりました。

「これからの社会をより良いものにしていくには、できるだけ多くの人に共通する価値観を掬いあげることも重要。ですが、余白を残し、その人ならではの不規則な価値観も混同させコントロールすることで、多くの人が自分らしく生きられる社会を実現できるのではないか」という1つの核心に迫ることができたセッションでした。


TALK SESSION - 100年続くクリエイション

2セッション目は株式会社STUDEO デザイナー / アーティスト 篠原 ともえ 氏、株式会社ミナdesigner / founder 皆川 明 氏に登壇いただき、「100年続くクリエイション」をテーマに、お互いのクリエイションのあり方や、それを導き出す価値観、それぞれが目指す先などについて、ファッションを中心にジャンルレスにお話しいただきました。

「良いクリエイションのつくり方は昔も今も変わっておらず、作る人の輪は広がっていきますが、作る方法や時間軸は変化せずに続いている」と語る皆川氏は、創業当初から自ら工場へ直接行き、コミュニケーションを取り、商品が店頭に並ぶまでの「プラン」をしっかりと組み立てることの重要性について説明。

また篠原氏は、クリエイションには「ルーツ」が現れると考えているそうです。「祖母が布を余すことなく縫った着物から、自身も四角の生地を余すことなく利用した洋服を作ることに近年取り組んでおり、子供の頃に心が震えた経験などクリエイションに入れ込むことが自信を持って世に出し続けることに繋がる」と語りました。

そんなお二人に共通した認識は、「作る過程において最も重要なことは、買う側だけでなく、作る側も両方満足して楽しむ環境であること」なのだとか。「裏側のストーリーすらも価値」と胸を張って言えるほどに、クリエイティブに「思い」や「情熱」を乗せて提供することは、どのような企業にも共通して基本的なことであり、そして最も大切なことであると認識できるセッションでした。


TALK SESSION - 〜固定概念と真っ向勝負〜 新たな文化を生み出す「視点のずらし方」

3セッション目は株式会社焼肉ライク 代表取締役社長 有村壮央氏、株式会社弁才天 代表取締役社長 大野 淳平 氏、株式会社モスフードサービス マーケティング本部 商品開発部長 濱崎真一郎氏に登壇していただき、会社設立の背景から、顧客獲得の方法、今後の展望まで幅広くお話しいただきました。

一般的に「焼肉」といえば、お祝いごとやイベントの打ち上げなど、複数人での食事で楽しまれるイメージ。ですが、焼肉ライクは、個食化が進み、”お一人さま”の市場規模が大きくなっている点に着目。焼肉は日本人が好きな食べ物ランキング2位であるにもかかわらず、1人で入りにくいお店ランキングでも2位となっている事実から、「一人でも気軽に行ける焼肉」という潜在的なニーズに目をつけたと言います。

モスバーガーは、ジャンキーじゃないヘルシーなハンバーガーチェーンとして人気を誇っており、『ハンバーガーで野菜を摂れたら健康的』というスタンスでやっていたところヘルシーなハンバーガーという地位を確立していたと語りました。

高級フルーツ大福専門店「弁才天」は、こだわりのフルーツを大福として販売することでワンランク上の手土産としてのブランドを確立しました。フルーツ大福を専門とする企業は見当たらない、つまり競合がいない状況だったため、疲弊する価格競争が生まれることなく、高級路線としてのブランディングを行うことができたそうです。


TALK SESSION - 生産者と消費者の関係が変わる 『ファン』の力〜未来の市場はファンダムで生まれる〜

最後のセッションでは、note株式会社 noteプロデューサー / ブロガー 徳力 基彦 氏をモデレーターに、コクヨ株式会社 コクヨ研究所 / ワークスタイル研究所 所長 山下 正太郎 氏、株式会社なつやすみ 代表取締役 かっぴー氏に登壇いただきました。「ファンダム」をテーマに、これまでのファンとファンダムの違い、ファンダムという考え方を企業はどのように捉え活用できるのか、ファンダムエコノミーの概念に始まり、K-POPのファンダムの影響力やかっぴー氏代表作『左ききのエレン』を題材にお話をしていただきました。

“ファンダム”とは、従来の消費者として受動的に情報を得るだけの”ファン”ではなく、自らがクリエイターとして、主体者としてアクティブに行動していくような人を指すとのこと。

例えば漫画業界において、「売れ行きを予想する方法として、フォロワー数やPV数などの数字を指標にすることがあります。ですが、ファンダムの考え方に基づいて、ファンの熱量が考慮に入っていれば、フォロワー数に比例して売り上げ予測が立てられるという考え方は難しいということがわかる」と、かっぴー氏は語りました。

企業側はファンの単純数を増やすことではなく、いかにファンの熱量を高めるかということを考え、ファンとの関係値を深めるようなストーリーを共有していくことが重要ということがわかるセッションでした。


CLOSING

Yappli Summit 2022はいかがでしたでしょうか。

ヤプリは、これからも&Easy(難しいことを、簡単に、楽しく)という想いを持ち続け、みなさんと一緒に、よりクリエイティブで、よりポジティブな社会を実現していきたいと思っております。
Yappli Summit 2022を通して、少しでも今後のヒントとなる情報を得られましたら幸いです!

今後ともヤプリをよろしくお願いいたします。


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